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2017年7月4日午前に発射された北朝鮮の弾道ミサイル火星-14(화성-14)について、北朝鮮メディアは「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」だとして発射試験に成功したと発表しました。今回発射された弾道ミサイルについてどのような弾道ミサイルなのか写真から見ていこうと思います。

今回打ち上げられた火星-14という弾道ミサイルについてはこれは北朝鮮が保有している他の弾道ミサイルと同じように装輪式の輸送起立発射機(TEL:Transporter Erector Launcher)に搭載され、ミサイルと共に移動可能で任意の地点で発射可能なシステムです。

火星-14
Photo:chosun.com
TELは全長約20mです。

火星-12
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こちらは前回北朝鮮が打ち上げた 火星-12という弾道ミサイルです。ミサイルの形状は似ているものの弾頭やTELの形状が異なっていることから火星-12の発展型と考えられます。

火星-14_1
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国内メディアによると発射された火星-14は発射から40分程度飛行し最高高度は2802km、直線距離で933km飛翔したと報じています。仮に通常軌道で発射した場合その射程は7,000~8,000kmに達し、北朝鮮の発表通りアメリカ本土(アラスカ州)に達する大陸間弾道ミサイル級になると推定しているそうです。( 参考)

火星-14に搭載されているエンジンについてはこれも火星-12とほぼ同じ構成で中央にメインエンジン、それを囲むように4基のバーニアスラスタ( 参考)というロケットの姿勢制御用補助エンジンが搭載されています。

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